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片山慶一の歌

 

いつ迄の命か知らぬ吾がえにし散歩の靴に望みを託す


老いわれの作る畑は荒れ果てて雑草茂る中の野菜よ


啼きしきる蜩を聞きコスモスの揺らぐ梅雨の暑さを凌ぐ


ベストセラー十二週間連続の一位保持する長男に励まさる


朝風にブーゲンビリアの紫がさやかに揺れて秋を匂はす

 

遺歌集『追いのイリュージョン』より

2013年刊。

2012年没、享年87。宇和島市役所に勤務。

歌集に『壺中の天』『一畝』等がある。

作家片山恭一の父。

ベストセラーとあるのは『世界の中心で、愛をさけぶ』のこと。

 

<担当 佐田>
 





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