top of page
短歌の会 覇王樹
大正8 (1919) 年橋田東聲創刊
100年を越える清新自由な社風
柴田邦雄の歌
楽しき事あらむ予兆をぬくめ持つかがやき帯びてとぶ草の絮
落日が黄に染めて山に入りゆけり捉え得し愛も平安も脆し
白き花綴る草生も板塀の垂るる塗料に汚れてゐたり
野茨の花の匂ひを洗ひ去る雨季のはしりの寒き雨降る
蚊をうちし血が粘る掌を拭ひつつ慰まずゐき我が血潮ゆえ
虹見むと出でゆきし子に雨粗し死の微粒子を妻の気遣ふ
❍
新輯覇王樹叢書6篇『岩占(いわうら)』
(遺歌集)より6首抄出。
大正2年6月11日、桑名にて出生。
昭和16年、傷痍軍人三重療養所
「五十鈴短歌会」結成、編集を担当。
同年「覇王樹」入社。
昭和32年6月19日逝去。満44歳。
〈担当橋本〉
bottom of page